三谷施設長インタビュー

介護はサービスであって作業ではない。
効率よりも丁寧さを重視するのが​介護の本質だと思っています。

三谷施設長

現職についたきっかけを教えてください。​

もともと小売大手に勤めていて、当時は出店ラッシュで本社勤務だったこともあり北海道から沖縄まで転勤・出張で全国を転々としていました。

実質年間30日位しか休みませんでしたが、やりがい・達成感共に高く、仕事自体には燃えていましたが、東京で単身赴任をしていたので家族との時間は無く、何より子供の成長を近くで見ることが叶わない状況でした。

ひとつの場所に腰を据えて地域の為に働きたい、家族との時間を増やしたい。そんな想いで妻の地元である岡山に戻ることを決意し、これまでの経験を活かせる仕事を探していたところ、人材紹介会社からご縁があり社会福祉法人の事務長を紹介され、お誘いをいただきました。

ちょうど40歳を迎えて介護にも興味が出てきたのと、業種は違えども『お客さまに提供する最終商品は「満足」である』という考えは共通のものであり、小売業の経験が活かせるのではないかと考え、入職を決めました。

前職では老若男女あらゆる人に対してサービスをしてきましたが、実際に介護の世界に入ってみるとやはり基本的な考え方は同じだということを確信し、スタッフにもこれまでの経験を交えて「こちらの想いだけではなく、相手が喜んでくれるのが良いサービスなんだよ」ということを伝えています。

心に残っている出来事はありますか。

「私は母が大嫌いになっていました……」

ある入居者様の娘様の言葉でした。
子供の時から大好きだった母親がケアハウスに入居されていたのですが、認知症の進行によりその施設で生活し続けることが困難になっていたのです。

そのタイミングで私共に相談頂き、ショートステイのご利用を経て特別養護老人ホームへ入居されることとなりました。
施設に入ってもご本人に合わせた生活リズムを大切にし、元気でお暮らしされていた頃に近い環境を出来うる限り提供させて頂く。

そんな当たり前の毎日を何気ない会話と共に過ごしていく内に、その入居者様の状態が徐々に落ち着き頻繁に笑顔も見られるようになっていました。
娘様が入居者様を嫌いになった理由は、進行していく認知症の症状(暴言、暴力など)により変わっていく母が受け入れ難かった。あれ程、優しく穏やかだった母が私のことを今は覚えてくれていない…… そんな誰もが持つ悲しみの感情によるものでした。

状態の落ち着きと共に娘様の認知症に対する理解も深まり、面会回数も自然と多くなったことで親子の大切な時間を取り戻すことが出来たように思えました。

数年後、その入居者様を看取られた後、娘様は私に「大好きな母のまま送ることが出来て本当に良かったです」との言葉をかけて下さいました。
毎日すべきことをスタッフが一丸となって積み重ねた結果として、入居者様とご家族の人生に大きく残る思い出を作れた。介護とはそんな素敵な仕事なんだということを改めて実感しました。

今後の展望について教えてください。

より良いサービスを提供するために、今後もどんどん私たちの考え方に共感いただける仲間を増やしていきたいと思います。気づく力がある方、意欲がある方といっしょに働けたら嬉しいです。

日本にはまだまだ高齢者差別が残っていると思います。汚いという目で見たり、意思疎通ができないという思い込みがあったり。私たちはそういった差別に断固立ち向かっていかなければいけないと考えています。

介護の先進国であるデンマークの福祉三原則「自己決定の尊重」、「生活の継続性」、「残存機能の活用」を施設内でも根付かせ、チーム一丸となり利用者さまにとって「普通の生活、当たり前の生活」が送れるようにサービスをご提供する。そのためには、規則を守りながら、利用者さまそれぞれの「普通の生活、当たり前の生活」を知って実現することが重要です。

まずは私たちが介護を単なる「作業」ではなく「サービス」にまで昇華させ、それが社会を変えるきっかけになればと思います。

サンフェニックスへの応募を考えている方へのメッセージ

サンフェニックスには根拠や理由さえ説明すれば、若手や経験が浅い方であっても十分に裁量とチャンスが与えられ、新しいことにどんどんチャレンジさせてくれる風土があります。抜擢人事もあり、モチベーションが高いスタッフも多いです。

福利厚生も充実していて、特にスタッフの中心となる子育て世代やひとり親には手厚く充実した手当が支給されます。資格取得支援制度もあり、入職時に資格がなくてもやる気さえあればどんな職種でも活躍できるようになります。

私たちといっしょに理想を追求しながら、介護・福祉の仕事に情熱を傾けてみませんか?